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Xperia FTFの作り方

Xperiaをroot化するに当たって必須なファイルであるFTFの作成方法を解説しているサイトは多くありますが、
情報が古かったり間違った手順だったりすることがあるので改めてまとめておきます。

1. FTFの元ファイルの取得

まずFTFの元になるファイルの取得には二つ方法があります。
一つ目は自分で手に入れる方法で、PC CompanionやSony Update Serviceを経由して手に入れられます。
[7/25 追記]
Sony Update Serviceはサポートが停止されたため、PCCを使いこの記事に書いてある手順でしないといけません。

この方法が基本となりますが、自分の持っていない端末のFTFが手に入れにくい、Bootloader Unlockしていたりカスタムロムを焼いていると認識されないなどの欠点があります。
Bootloader Unlockした端末で、なおかつ対応している端末であればEmmaを使ってFTFを作成できます。

FTFの元をDLするときのURLが固定されていることを利用した方法が二つ目の方法です。
このページに書いてある手順でURLを取得すれば誰でもPC CompanionやSony Update ServiceなしでFTFの元が手に入れられます。
@Wirbelwind_IFさんをはじめ多くの方が公開されているので、一つ目の方法で手に入れられないときに重宝します。
ただし、時間が経つとSonyのサーバーからファイルが削除されるので早めにDLしておかないといけません。

一つ目の方法で取得するとFlashtoolが対応しているファイルになっているので何も言うことはありませんが、
二つ目の方法では279914849_Ba+04VUfZYSyTm728dU0CtKh.binと不要な英数字がついたり、4・5個ほどに分割されていたりします。

このbinはリネームする必要があるのですが、キューブキューブさんが自動でリネームするスクリプトを配布されているので、それを使います。bin2ftffiles.vbsをbinファイルがあるフォルダにコピーし、ダブルクリックして実行するとリネームされます。


これでFTFの元の準備が完了しました。

2. FTFの作成

ここからはFlashtoolで復号し、FTFに変換する作業になります。
解説にはFlashtool v0.9.14.0 日本語版を使用しています。

Flashtoolを開き、ツール→SEUS復号を選びます。
本家0.9.16.0以降では Tools→Bundles→FILESET Decryptです。




ソースフォルダ(FTFの元があるフォルダ)を…を押して選んでください。
FILE_xxxxxxxxxが出るので、すべて選んだ後「->」をクリックして、「Convert」(変換)ボタンを押します。
復号が終わると自動的に次のウインドウが開きます。



このウインドウが出てきたら、Device:(端末名:)の横のボックスをダブルクリックして端末名を選択します。
Idは内部で処理するためのものなので無視してください。
端末名を選ぶとSO-03FやSOL23といった名前を選ぶ画面が出てきます。
例えば、Xperia Z1 SOL23の場合はまずSony Xperia Z1をダブルクリックして
次に出てくるウインドウでSOL23をダブルクリックします。


Branding(ブランド、キャリア名など)やVersion(バージョン)も入力したら、フォルダリストのすべてのファイルを選んで「->」をクリックします。


すると、このようにFirmware content(ファームウェアの内容)にFTFに入るものが表示されます。
このとき、partition-image.sinが抜けていると海外ファームウェアを焼いたときに間違ってPARTITIONを焼いてしまった場合に復旧できないので注意してください。
simlock.taは自動で無視される(自分で後から入れても同様)ので、何も抜かなくていいです。

「Create」(作成)ボタンを押すとFTFの作成が始まります。


このように「Bundle creation finished」(FTFを作成しました)と表示されれば完了です。
Flashtool.exeのあるフォルダのfirmwaresフォルダにtorrentファイルとともに保存されています。

Wipe(消去)カテゴリの説明:
  • APPSLOG - アプリのログを保存している領域(?)を消去する
  • CACHE - その名の通りキャッシュを保存している領域を消去する
  • DATA - /data以下を消去する(/data/media以下が内部ストレージとなるのでDATAにチェックを入れると内部ストレージも消去される)
Exclude(除外)カテゴリの説明:
  • BOOTBUNDLE - 起動に必要なファイルのセットで、Z以降の端末で焼かなかったり違うバージョンのものにすると復旧不可能・復旧が難しい状態になる可能性がある。
  • PARTITION - パーティション情報で、たとえば海外版(16GB)のPARTITIONを国内版(32GB)に焼いてしまうと16GBしか認識されなくなる。
  • TA - Trim Area (DRMキーなどが保管されている領域)のファイル。とはいっても地域情報のリセットぐらいしかできない(これも「地域別カスタマイズを初期化」にチェックしないと焼かれないようになった)ため、除外してもしなくてもいい。
  • KERNEL - ダウングレードしてroot化する際などで一番重要な、カーネル。ブートローダーアンロックしたりhijackしたりしないとカスタムしたものにできないが、カスタムできれば様々な機能を追加できる。
  • FOTA - PCCやSUSではなく無線接続でアップデートする「Firmware On-The-Air」に必要。海外端末ではここにリカバリを入れることがある。
  • BASEBAND - 無線通信のバンド情報などを保管してある。国内版のBASEBANDを海外版に焼く、といったことはできない。
  • SYSTEM - /system以下のデータ。ブートループした際はDATAを消去してKERNELとSYSTEMを焼けば復旧することが多い。
  • ELABEL - 法的情報の「認証」で表示されるものを保管している。国内版は別の方法で表示しているため無い。(SO-03Fから国際版との違いが内部的に少なくなり、elabelも追加された)

1. FTFの元ファイルの取得

まずFTFの元になるファイルの取得には二つ方法があります。
一つ目は自分で手に入れる方法で、PC CompanionやSony Update Serviceを経由して手に入れられます。
[7/25 追記]
Sony Update Serviceはサポートが停止されたため、PCCを使いこの記事に書いてある手順でしないといけません。

この方法が基本となりますが、自分の持っていない端末のFTFが手に入れにくい、Bootloader Unlockしていたりカスタムロムを焼いていると認識されないなどの欠点があります。
Bootloader Unlockした端末で、なおかつ対応している端末であればEmmaを使ってFTFを作成できます。

FTFの元をDLするときのURLが固定されていることを利用した方法が二つ目の方法です。
このページに書いてある手順でURLを取得すれば誰でもPC CompanionやSony Update ServiceなしでFTFの元が手に入れられます。
@Wirbelwind_IFさんをはじめ多くの方が公開されているので、一つ目の方法で手に入れられないときに重宝します。
ただし、時間が経つとSonyのサーバーからファイルが削除されるので早めにDLしておかないといけません。

一つ目の方法で取得するとFlashtoolが対応しているファイルになっているので何も言うことはありませんが、
二つ目の方法では279914849_Ba+04VUfZYSyTm728dU0CtKh.binと不要な英数字がついたり、4・5個ほどに分割されていたりします。

このbinはリネームする必要があるのですが、キューブキューブさんが自動でリネームするスクリプトを配布されているので、それを使います。bin2ftffiles.vbsをbinファイルがあるフォルダにコピーし、ダブルクリックして実行するとリネームされます。


これでFTFの元の準備が完了しました。

2. FTFの作成

ここからはFlashtoolで復号し、FTFに変換する作業になります。
解説にはFlashtool v0.9.14.0 日本語版を使用しています。

Flashtoolを開き、ツール→SEUS復号を選びます。
本家0.9.16.0以降では Tools→Bundles→FILESET Decryptです。




ソースフォルダ(FTFの元があるフォルダ)を…を押して選んでください。
FILE_xxxxxxxxxが出るので、すべて選んだ後「->」をクリックして、「Convert」(変換)ボタンを押します。
復号が終わると自動的に次のウインドウが開きます。



このウインドウが出てきたら、Device:(端末名:)の横のボックスをダブルクリックして端末名を選択します。
Idは内部で処理するためのものなので無視してください。
端末名を選ぶとSO-03FやSOL23といった名前を選ぶ画面が出てきます。
例えば、Xperia Z1 SOL23の場合はまずSony Xperia Z1をダブルクリックして
次に出てくるウインドウでSOL23をダブルクリックします。


Branding(ブランド、キャリア名など)やVersion(バージョン)も入力したら、フォルダリストのすべてのファイルを選んで「->」をクリックします。


すると、このようにFirmware content(ファームウェアの内容)にFTFに入るものが表示されます。
このとき、partition-image.sinが抜けていると海外ファームウェアを焼いたときに間違ってPARTITIONを焼いてしまった場合に復旧できないので注意してください。
simlock.taは自動で無視される(自分で後から入れても同様)ので、何も抜かなくていいです。

「Create」(作成)ボタンを押すとFTFの作成が始まります。


このように「Bundle creation finished」(FTFを作成しました)と表示されれば完了です。
Flashtool.exeのあるフォルダのfirmwaresフォルダにtorrentファイルとともに保存されています。

Wipe(消去)カテゴリの説明:
  • APPSLOG - アプリのログを保存している領域(?)を消去する
  • CACHE - その名の通りキャッシュを保存している領域を消去する
  • DATA - /data以下を消去する(/data/media以下が内部ストレージとなるのでDATAにチェックを入れると内部ストレージも消去される)
Exclude(除外)カテゴリの説明:
  • BOOTBUNDLE - 起動に必要なファイルのセットで、Z以降の端末で焼かなかったり違うバージョンのものにすると復旧不可能・復旧が難しい状態になる可能性がある。
  • PARTITION - パーティション情報で、たとえば海外版(16GB)のPARTITIONを国内版(32GB)に焼いてしまうと16GBしか認識されなくなる。
  • TA - Trim Area (DRMキーなどが保管されている領域)のファイル。とはいっても地域情報のリセットぐらいしかできない(これも「地域別カスタマイズを初期化」にチェックしないと焼かれないようになった)ため、除外してもしなくてもいい。
  • KERNEL - ダウングレードしてroot化する際などで一番重要な、カーネル。ブートローダーアンロックしたりhijackしたりしないとカスタムしたものにできないが、カスタムできれば様々な機能を追加できる。
  • FOTA - PCCやSUSではなく無線接続でアップデートする「Firmware On-The-Air」に必要。海外端末ではここにリカバリを入れることがある。
  • BASEBAND - 無線通信のバンド情報などを保管してある。国内版のBASEBANDを海外版に焼く、といったことはできない。
  • SYSTEM - /system以下のデータ。ブートループした際はDATAを消去してKERNELとSYSTEMを焼けば復旧することが多い。
  • ELABEL - 法的情報の「認証」で表示されるものを保管している。国内版は別の方法で表示しているため無い。(SO-03Fから国際版との違いが内部的に少なくなり、elabelも追加された)


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